7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の開会式リハーサルが6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった。 開幕試合となった滋賀学園は、入場行進で最後に登場。滋賀大会の優勝旗を持った門田侑也主将(3年)を先頭に行進した。 記録員として…

 7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の開会式リハーサルが6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であった。

 開幕試合となった滋賀学園は、入場行進で最後に登場。滋賀大会の優勝旗を持った門田侑也主将(3年)を先頭に行進した。

 記録員としてベンチ入りする神村來求(りく)さん(同)は沖縄出身。甲子園出場を夢見て入学したが、練習に励む中で「自分の力を自覚した」という。

 2日の甲子園練習では、自身もグラウンドに立ったが、この日は、行進するチームメートをスタンドから見守った。「メンバーに入りたかったなあ」と本音がこぼれたが、「選手がちょっとでも楽になれるように、ベンチでサポートしたい」。

 入場行進を見届けた山口達也監督は「変わりなく、堂々と行進していてよかった」と話した。

 滋賀学園は7日の開幕試合(午前10時開始予定)で、有田工(佐賀県)と対戦する。(仲程雄平)

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 初戦を前に、滋賀学園の山口達也監督と有田工の梅崎信司監督に、意気込みなどを聞いた。

 ――相手の印象と意気込みは。

 山口 左腕のピッチャー(石永投手)は非常にレベルが高い。攻撃陣は満遍なく打てて、走力も高い。いかに食らいついて試合運びをできるかがカギになってくる。

 梅崎 私立の強豪。うちは公立校で地元の選手ばかりで、対照的なチームと思っている。試合を何試合か見たが、手堅い。守備がいい守りのチームで、やっていることは似ている。

 ――相手の注目選手は。

 山口 左腕のピッチャー(石永投手)。インコースに強いストレートが放れる。攻撃陣は走力を生かした選手が多い。

 梅崎 脇本投手は、非常にスピンの利いたストレートとスライダーを投げる。滋賀大会でもなかなか点を取られていないし、崩すのは大変だ。攻撃は1番の多胡選手、3番の岩井選手。二遊間コンビで、攻撃も守備も素晴らしい。

 ――自分のチームでカギになる選手は。

 山口 多胡、岩井が中心。ピッチャーは4人いるので、その4人を1試合のできるだけいい場面で投入したい。

 梅崎 投手石永がどこまできちっとした投球ができるか。長打を打てる選手はいないので、コツコツと食らいついて粘り強くいく。足を使った攻撃をどれだけできるかがキーになる。

 ――思い描く展開は。

 山口 滋賀大会と同じく守備力重視でできれば。先制点を取りたい。

 梅崎 佐賀大会の準決勝、決勝みたいなロースコアで粘るということができないと、試合にならないと思っている。なんとか粘って、ロースコアで後半勝負ができれば理想的だ。

 ――開幕試合について。

 山口 満員の観衆の中でできるのは幸せなこと。入場行進に際して、両チーム最後のほうにして頂けるので、その配慮はありがたい。

 梅崎 なかなかない経験。選手たちには「めったにない機会だから楽しみなさい、リラックスしていきましょう」と話している。(仲程雄平)