<ノルディックスキー:札幌市長杯大倉山サマージャンプ>◇3日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)レジェンド葛西紀明(52=土屋ホーム)が合計167・2点で今季最高の6位に入った。1回目103メートルで12位だったが…

<ノルディックスキー:札幌市長杯大倉山サマージャンプ>◇3日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)

レジェンド葛西紀明(52=土屋ホーム)が合計167・2点で今季最高の6位に入った。1回目103メートルで12位だったが、2回目117メートルで順位を上げた。風の向きがめまぐるしく変わり、全体的に距離が伸びない中、我慢強く飛んだ。「ジャンプは悪くないと思う。今日は非常に難しい条件。風が当たればって感じ」と受け止めた。

今季まだ練習でもラージヒルを飛んでおらず、ぶっつけ本番で臨んだ。所属チームがノーマルヒル中心に練習。女子で優勝したチームメートの伊藤有希(30)も、この日が初ラージヒルだった。飛び慣れた台だけに「練習なし。これがレジェンドですよ。なんつって。41年やってるんですから」と笑った。長年の技術と自信でトップ10に入った。

今季公式戦3戦目。13位、9位、6位と上向きだ。「ちょっとずつ上げてきている。明日あたりは表彰台かな」と、エース小林陵侑(27=チームROY)参戦予定の大成建設チャレンジカップ大倉山サマージャンプ(4日)に気持ちを集中させる。昨季4季ぶりにW杯に復帰し、連日パリ五輪をテレビ観戦し、刺激を受けている52歳は「昨季よりはいいシーズンにしたい」とまだまだ貪欲だ。【保坂果那】