演技を終えた橋本大輝の姿勢に中国メディアも感服していた(C)Getty Images 中国にとっては悔しい幕切れとなった。パリ五輪の体操男子団体決勝は日本が金メダルを獲得したが、5種目を終えた時点では、3.267差で中国が首位に立っていた。…
演技を終えた橋本大輝の姿勢に中国メディアも感服していた(C)Getty Images
中国にとっては悔しい幕切れとなった。パリ五輪の体操男子団体決勝は日本が金メダルを獲得したが、5種目を終えた時点では、3.267差で中国が首位に立っていた。
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ところが、最終種目の鉄棒でミスが重なった。中国1番手の肖若騰が着地で大きく体勢を崩してしまうと、2番手で登場した蘇煒徳が2度落下するミスで大きな減点となった。これで完全に歯車が狂った。
中国メディア『新浪体育』は「肖若騰は一度は引退を考えたが、五輪チャンピオンになるという夢を叶えるためにここまで自分を支えてきた」と紹介。それだけに、逆転で金メダルを逃したことは受け入れ難かったと記している。
それでも、「感動的だったのは、ダイキ・ハシモトが競技を終えた後、最後の中国選手の競技に影響を与えないように、観客に黙るようにという仕草を見せ、静かにしてほしいと求めたことだ」と、相手を気遣う橋本大輝の姿勢に感服していた。
さらに、2度のミスで落胆していた蘇煒徳を慰めに向かったことに対して「プレッシャーの大きさを理解している」からだと、橋本のスポーツマンシップを称えていた。
蘇煒徳は競技後、自分のミスを公に謝罪したという。しかし、中国国内のネットでは彼をさまざまな形で叱責し、「スキルがあまりにも低いのにどうして代表チームに参加できるのか」などと疑問視する声も上がった。逆に日本のネットユーザーらは、蘇煒徳が「とてもかわいそうだ」というメッセージが聞かれたという。
競技にミスはもちろんつきものであり、その重圧の中で最後まで戦い抜いた両国の選手たちに拍手を送りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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