斉藤や三戸が構築する日本の左サイド攻撃は次のマリ戦でも武器になるだろう(C)Getty Images  別格のパフォーマンスを見せたのは”オランダコンビ”だった。 U-23日本代表はパリ五輪のグ…

 

斉藤や三戸が構築する日本の左サイド攻撃は次のマリ戦でも武器になるだろう(C)Getty Images

 

 別格のパフォーマンスを見せたのは”オランダコンビ”だった。

 U-23日本代表はパリ五輪のグループステージ第1節でパラグアイに5-0と快勝した。ゴールラッシュに導いたのは、オランダのスパルタで昨シーズンに共闘した三戸舜介と斉藤光毅。とりわけ先制点と2ゴール目に見せたプレーは素晴らしかった。

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 まずは19分、ビルドアップの流れで左サイドの斉藤が中盤に下がってパスを引き出し、空いたスペースに走り込んだ大畑歩夢へ絶妙なスルーパスを供給。大畑からのクロスを収めて正確なシュートを決めた三戸も見事だったが、先制点の起点となった斉藤のスキルも見逃せない好プレーだった。

 さらに63分には左サイドの斉藤が超絶技巧で対峙した相手を手玉に取り、柔らかいクロスで三戸のヘディング弾をお膳立て。25分に退場者が出ながらも、62分に2枚のFWを同時投入で勝負に出たパラグアイにとっては痛恨の失点であり、スパルタコンビで生み出した2ゴール目の価値は特大だった。

 実際、オランダメディア『Voetbal International』も三戸&斉藤を次のように激賞している。

「スパルタ・ショーで日本が好発進。主役となったのはサイトウとミトのコンビだ。得点の口火を切ったのはミト。このアタッカーに必要な時間は20分もなかった。そして再び拍手喝采を浴びたのはミト。サイトウのパスを受けたミトはリードを2点に広げた。サイトウは直後にもヤマモトのゴールをアシストしている」

 斉藤はベルギーメディア『HBVL』からも「2アシストで重要な役割を果たした」と称えられ、三戸はスポーツメディア『VAVEL』から最優秀選手に選出。選考理由として、こう絶賛されている。

「スパルタのミトは中盤の巨匠であり、彼はチームに火をつけ、試合に情熱を与えた。2ゴールを挙げ、スタメンに選んだ指揮官の選択が賢明だったと証明した。これから試合への影響力がさらに増していくため、大会を通して間違いなく注目すべき選手だ」

 三戸と斉藤はグループステージ第2節のマリ戦でもゴールに絡めるか。次戦は現地時間7月27日21時(日本時間7月28日4時)キックオフだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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