全国高校総体(インターハイ)が7月21日から8月20日まで、福岡、佐賀、長崎、大分の北部九州4県を中心に開催される。全国から選手、監督・コーチら約3万6000人が参加する予定で、30競技で熱戦を繰り広げる。開幕を前に、インターハイに2度出場…

全国高校総体(インターハイ)が7月21日から8月20日まで、福岡、佐賀、長崎、大分の北部九州4県を中心に開催される。全国から選手、監督・コーチら約3万6000人が参加する予定で、30競技で熱戦を繰り広げる。開幕を前に、インターハイに2度出場した経験がある福岡県出身のパリ五輪バスケットボール女子日本代表・林咲希選手(29)が「高校スポーツは青春そのもの。苦しいことも楽しんでほしい」と、若きアスリートたちにエールを送った。

女子バスケットボールの名門・精華女子高(福岡市博多区)で過ごした3年間を「ずっと楽しかったし、すごく成長できた」と振り返る。思い出に残っているのは、強くなるために仲間たちと汗を流した練習の日々だ。

福岡県糸島市出身。父・豊樹さん(故人)が地元で始めたクラブでミニバスケットボールを始めたものの、中学までは目立った成績を残していたわけではなかった。

転機となったのは、中学3年のときに参加した精華女子高の練習体験会。トレーニング中心で、ボールを使わない苦しい練習だったにもかかわらず、「みんなで一緒に頑張る雰囲気が、すごくよかった」。熱心に取り組む姿に伸びしろを見いだされ、入学が決まった。

持ち味の走力がチームのスタイルにはまり、2010年の沖縄インターハイで1年生ながらベンチに座った。ただ、沖縄の暑さ対策で「体育館の窓を閉め切って練習したことくらい」しか記憶になく、「試合に出たかどうかも覚えていない」と笑う。(続きを読む>>