「高校野球大阪大会・2回戦、履正社10-0豊中」(15日、住之江公園野球場) 打った瞬間、白球は茂みの中へと消えていった。履正社・近沢賢虎外野手(3年)が8点リードの三回1死一塁で左翼への特大2ランをマーク。公式戦初本塁打で夏初戦の圧勝発…

 「高校野球大阪大会・2回戦、履正社10-0豊中」(15日、住之江公園野球場)

 打った瞬間、白球は茂みの中へと消えていった。履正社・近沢賢虎外野手(3年)が8点リードの三回1死一塁で左翼への特大2ランをマーク。公式戦初本塁打で夏初戦の圧勝発進に貢献した。

 「初戦を一番大事にしていた。狙ったわけじゃないんですけど、ホームランになってよかったです」。阪神ファンの両親から虎が入った名前を授かり、自身も大の虎党。憧れは同じリードオフマンの近本で、プレースタイルを参考にしている。この日は2打数2安打3打点で2盗塁も記録し、右翼守備でも3度打球を処理。「打って走って守る。三拍子にこだわってやりたい」と近本ばりの活躍を誓った。

 「アレのアレを目指したい」と“虎党節”で決意した近沢。2年連続ノーシードからの大阪連覇に続き、2019年以来5年ぶりの夏の全国優勝を目指す。

◆近沢 賢虎(ちかざわ・けんご)2006年7月27日生まれ、17歳。京都市出身。166センチ、70キロ。右投げ右打ち。外野手。5歳で野球を始め、川岡東小では桂東体振ライオンズに所属。桂川中では京都東山ボーイズでプレー。履正社では1年秋から背番号「9」でベンチ入り。昨夏の甲子園では3試合に出場。高校通算14本塁打。遠投95メートル。