ラグビー元日本代表の大畑大介さん(48)が京都府綾部市の市立綾部小学校を15日に訪れ、児童たちと一緒に体を動かしたり、質問に答えたりした。卒業を控えた6年生には「みんなは可能性のかたまり。磨けば光り輝くから、磨く努力をして」とエールを送っ…

 ラグビー元日本代表の大畑大介さん(48)が京都府綾部市の市立綾部小学校を15日に訪れ、児童たちと一緒に体を動かしたり、質問に答えたりした。卒業を控えた6年生には「みんなは可能性のかたまり。磨けば光り輝くから、磨く努力をして」とエールを送った。

 保護者に知り合いがいる縁で、昨年に続いて綾部小を訪れた。午前10時から給食をはさんで約5時間にわたり、体育館や教室に足を運んで学年別に児童たちと交流を深めた。

 6年生の3学級は約10分ずつ教室を回った。「小中学校では勉強もスポーツも興味があることにいっぱいチャレンジしてほしい。自分の可能性は自分にしか広げられないんで」「でも、家族や友だちが悲しむようなことだけはしないで」と真剣な表情で語りかけた。

 泣き虫だった幼い頃の話や、高校時代に左右の上履きに「全国制覇」「高校日本代表」と目標を書き、練習に取り組んだエピソードも紹介した。「言葉ってすごい力がある。自分がこうなりたい、これをしたいというのがあったら、ぜひ言葉にして。夢をかなえる一つの方法になると思う」

 男子児童(12)は「なんか、すごい力をもらった。中学校では目標に向かってがんばりたい」と話した。

 大畑さんは大阪市出身。京都産業大時代から日本代表に入り、ワールドカップ(W杯)にも出場。俊足をいかしてトライを重ね、2016年に国際統括団体ワールドラグビーから世界殿堂入りに選出された。(富田祥広)