35位 CBクリス・ハリスJr.

(ブロンコス)

NFLではドラフト外の選手が予想外の活躍をすることが稀にある。クリス・ハリスJr.は最たる例だ。早々に頭角を現しルーキーシーズンから先発として定着。以来ずっとトップレベルの選手としてプレーしてきた。DBとしてカバーが上手いのは勿論、タックルが速く正確。昨シーズン、ハリスが対峙したWRには84回パスが投げられているが、RACはわずか126ヤードしか許していない。タックルの確実性を生かし、NBとしてプレーすることもある。

勝負がかかった場面で、場面でコンスタントに勝つことができる選手だ。CBの中でトップの28回相手の攻撃権を終わらせ、2016シーズン途中に途切れてしまったものの36試合連続でTDパスを許さなかった記録を持っている。ブロンコスのセカンダリーは「ノー・フライ・ゾーン」と言われ、2年連続でパスディフェンスがNFLトップだ。2012年からの5年間、カバーした際のスナップ毎の喪失ヤードが0.79 ヤードで最小のハリスがこの結果に貢献していることは間違いない。まだ数年はブロンコス相手にパスを通すのは難しいだろう。

36位 LBボビー・ワグナー

(シーホークス)

シーホークスのラン守備が1試合平均喪失92.9ヤード(NFL7位)と好成績だったのはLBボビー・ワグナーの働きによるところが大きい。プレーを読み、ブロックを抜け、自分自身でタックルにいく能力はずば抜けている。ソロとアシスト合わせて167タックルは2位に18タックル差をつけての1位、チーム内での新記録だ。また、ILBには珍しくパスラッシュにも積極的に参加し5QBサックを挙げ、ILBの中で最多の26回、QBにプレッシャーを与えている。年間を通して相手選手につけいるスキを与えず、60回相手の攻撃権を終わらせた。

近年、守備の選手といえばパスラッシャーやDBが注目されがちだが、毎年軽々と100タックルを越え、確実にボールキャリアーを仕留めるワグナーなくして、2012年以来常にベスト5に入り続けているシーホークス守備は成り立たない。2017年以降、自身が打ち立てたチーム内タックル記録を塗り替えることに期待だ。

37位 Cトラビス・フレデリック

(カウボーイズ)

近年3年間カウボーイズはハイレベルなOLを維持している。それは3年連続で1000ヤード以上のランを別のRBが記録、二人のリーディングラッシャーを排出している実績が物語っている。2016年シーズンはカウボーイズから3人のOLがプロボウルに選出され、NFL最高のOLだったと言われている。その中心で最も重要な役割を担ったのが、トラビス・フレデリックだ。Cは内側のランではパワーが、外側でのランではアジリティが求められるが、フレデリックはどちらもNFLでもトップクラスだ。優秀なCの存在により。どのような状況でも効果的にランを繰り出すことができる。

フレデリックを評価する際に欠かせないのが、誰が相手であってもパフォーマンスを落とない点だ。同地地区、ニューヨーク・ジャイアンツのデイモン・ハリソンはAP通信のオールプロ一軍に選出されたほどの選手だが、14週の対決ではハリソンを抑え込み、RBエゼキオル・エリオットが100ヤード以上走る原動力となった。カウボーイズのルーキーコンビが注目を集めているが、フレデリックなくして二人の活躍はなかっただろう。

 

NFL the TOP 50 playersの1位〜10位はハドルマガジン8月号Vol.31に掲載しています。ご購読はこちら