女子ゴルフの国内メジャーでツアー最終戦のJLPGAツアー選手権リコー杯(23日開幕、宮崎・宮崎CC)開幕を前に、メルセデスランキング2位で今大会を迎えた申ジエ(35=韓国)が会見を開いた。

13年連続14度目の出場。15年と18年には優勝した相性の良い大会をランキング首位の山下美夢有と57・13ポイント差で迎え、「1年間、1試合1試合頑張って、この結果が出ている。皆さんの応援に感謝しながらプレーしたい」。

この日はラウンドはせずパター練習に時間を割いた。高麗グリーン対策に2本のパターを用意。どちらもピンタイプのもので、フェースの柔らかさが違うという。試合でどちらを使用するかはまだ決めていないそうだが、「天気が良かったら、コーライ(高麗)の癖はどんどん強くなると思う。考えながら練習してました」と話した。

今年は同学年でツアーを共に盛り上げてきたイ・ボミも引退し、「一緒に頑張りたかったから寂しい」。同世代の多くの選手が一線から身を引き、「これからあと何年できるかなと考える」。それでも、そうした仲間から応援をもらい「一番近いところで勝負したライバルからも応援をもらったので、プラスになると思う」。これから何年できるかと考えるからこそ、「今がすごく大事」と気合が入っている。

初日、1組2人で回る山下については「悪いとき、良いときの差が少ない。いつもステディーでいいプレーをしている」と評価。「一緒に回るのは良いし、周りからも注目されると思うから、2人で良いプレーをしたい」。元世界ランク1位の申ジエが静かに逆転女王の座を狙う。