「大相撲九州場所・10日目」(21日、福岡国際センター)

 西十両筆頭の琴勝峰(佐渡ケ嶽)が、獅司(雷)を下して8勝目を挙げ、再入幕に前進した。立ち合いこそ押されたが、その後はもろ差しでまわしをつかみ力強く寄り切り。「目標としていたところ。まずはよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 今場所は2日目まで連敗したが、持ち直して8連勝。2敗で並んでいた大の里(二所ノ関)、紫雷(木瀬)が敗れたことで単独トップに立った。自身3度目の十両優勝へ向けて「いけるところまでいきたい。(星に)引っ張られないように一番一番集中してやっていきたい」。今年初場所で千秋楽まで賜杯争いに絡んだ実力者が、まだまだ星を積み重ねる。