11位 RBレビオン・ベル

(スティーラーズ)

NFLで最も辛抱強いRBがレビオン・ベルだ。彼のOL手前で減速する独特のランスタイルを他のNFL選手は「異質だ」「彼にしかできない」「真似しようとしたができなかった」と評している。OL手前での減速は守備選手が寄ってきてしまうため、通常RBにとって自殺行為に等しい。しかし、スティーラーズのゾーンブロックをうまく使いこなす判断力、LBの動きを読み切る視野、相手がついてこれず膝をつくほどの加速力をもつベルにとっての最適解となっている。結果、12試合でラン261回1268ヤードを獲得している。レシーバーとしても非常に効果的にプレーしキャッチ数75はデイビッド・ジョンソン(アリゾナ・カージナルズ)に次いで2位となっている。ボールを一度持つと簡単には倒れず、ランプレーとパスプレーあわせて61回もミスタックルを誘発している。

昨プレーオフでは足の負傷で思うようにプレーできずニューイングランド・ペイトリオッツに敗北を喫する一つの要因になってしまった。負傷さえなければベルがNFLのなかでも完成度の高いRBであることは間違いない。

 

12位 WRオデル・ベッカムJr.

(ジャイアンツ)

オデル・ベッカムJrといえば指先しかボールに触れていないような状態から曲芸のようなキャッチを決める選手というイメージが強い。確かに最初の3年間で288レシーブはNFL史上最多タイ、キャッチ能力は史上稀にみるものであり明確な強みだ。しかし、ベッカムはキャッチが上手いだけの選手ではない。キャッチ後のランも傑出した武器だ。29回のミスタックル誘発はWRの中で2位に6回差をつけてのトップ、NFL入りしてからの3年ですでに1600ヤードYACで獲得している。2016年シーズンジャイアンツのQBイーライ・マニングがキャリアで2番目に低いパサーレーティングで低迷するなか、プレーオフ進出が適ったのはベッカムのこれら二つの技術によるところが大きいだろう。

2016年シーズンの3週目、敗色が濃くなると感情的になり、フィールドゴールネットに当たった思えば、その3週間後にTDをとった後にネットにプロポーズをするパフォーマンスを行うお茶目な面もある。実力、ユーモアともに常人離れしたオデル・ベッカムJrに今後も要注目だ。

 

13位 RBデイビッド・ジョンソン

(カージナルス)

デイビッド・ジョンソンは2016年シーズン総計で2118ヤード獲得し、NFLで唯一総計2000ヤード以上獲得したプレイヤーになった。レシーバーを兼ねたRBが活躍することが珍しくないのが現在のNFLでありながら、どちらでも一流レベルの活躍をすることは多くない。RBとしては293回1239ヤードと優秀な成績を記録。レシーバーとしては、他のほとんどのRBのようにバックフィールドでパスを受けるだけでなく、WRとしてフィールドにたっても有効に機能するほど高いレベルでプレーしていた。RBの中でキャッチ数が80回で最も多い。加えて他のRBがスクリメージラインから平均0・8ヤードでパスを受けたのに対し、ジョンソンは平均4・6ヤードと最も深い位置でパスを受けていた。RBとしての強みを生かしたパスプレー中に27回のミスタックル誘発、キャッチ後は平均8ヤード獲得といった数字も残している。

QBカーソン・パーマーとWRラリー・フィッツジェラルドのホットラインに依存するカージナルズにとってどのプレーでも機能するジョンソンの存在は大きく、攻撃の幅が広がったといえる。2017年シーズンも強力なオフェンスを展開してくれるだろう。

 

NFL the TOP 50 playersの1位〜10位はハドルマガジン8月号Vol.31に掲載しています。ご購読はこちら。