浦和レッズは19日、天皇杯4回戦(8月2日、名古屋グランパス戦、CSアセット港サッカー場)でサポーターが暴徒化した件で、日本サッカー協会(JFA)から来年度の天皇杯参加資格剥奪とけん責(始末書の提出)の処分を受けたことを発表した。

処分理由として「本件試合において、試合終了から約20分後より、多数(合計70名以上)のサポーターが暴徒化して以下に掲げるJFA試合運営管理規定に違反する行為に及んだことを浦和レッズが防止できなかったほか、サポーターらを即刻退去させるなど、観客や選手その他の試合に関わる人の安全を確保するために適切な措置を講じなかった」とした。

違反行為は「フィールドへの飛び降り」「相手チームのサポーター及び警備運営スタッフに対する暴力」「相手チームのサポーターに対する威嚇」「相手チームのサポーターエリアへの集団での押し寄せ」「相手チームのサポーターの横断幕やスタジアム内の設置物の損壊」「立ち入り禁止区域(券種外の入場可能エリア、関係者エリア、相手チームのサポーターエリア等)への不正侵入」「スタジアム内を走り回る行為」「掲出不可エリアへの横断幕の設置」の8点。

浦和では、再発防止施策を発表。「<1>違反行為に対する新たな処分基準の策定」「<2>処分および処分解除決定の運用プロセスの見直し」「<3>ファン・サポーターのみなさまや外部アドバイザーからなる第三者委員会の立ち上げ」「<4>違反行為者への適時適切且つ毅然とした対応(即時退場を含む)」「<5>スタジアムでの禁止事項等観戦ルールの周知徹底」「<6>ファン・サポーターのみなさまとのコミュニケーションの再構築」を発表。処分決定を受け、田口誠社長は役員報酬の15%を、取締役は同報酬の10%を、それぞれ3か月間自主返納することも発表した。また、本事案に関する社内処分につきましても、社内規定に従って行うという。