<東都大学野球:国学院大3-0青学大>◇第2週第2日◇19日◇神宮
国学院大が延長12回タイブレークの末に勝利し、今秋初勝利を挙げた。3時間を超える激戦を制し、1勝1敗に持ち込んだ。
18日は延長10回タイブレークの末に敗れており、鳥山泰孝監督(48)は「選手たちは、しんどい試合をよく頑張った。戦っていく中で1イニング1イニング、チームが1つになっていく様子が目に留まった」と話した。
0-0のまま延長戦に突入。8回から青学大はドラフト候補の常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)がマウンドに上がった。延長12回無死満塁で、土山翔生(どやま・しょうせい)内野手(3年=岡山理大付)は2球目にスクイズをしかけた。それが常広の暴投につながり、2点を先制。無死二塁となり、フォークボールを狙って三塁手強襲の内野安打でさらに1点を追加した。土山は「フォークボールに空振りしている打者が多かったので、その球をなんとか仕留めようと思った。食らいつく気持ちでした」と振り返った。
18日に先発したエースのドラフト候補左腕、武内夏暉投手(4年=八幡南)を3番手として延長11回から投入。3-0で迎えた12回裏には1死満塁のピンチ。3ボールと押し出しもよぎるカウントから、低めに力のある直球を続けてフルカウントとし、最後も直球で二ゴロ併殺に仕留めた。2イニングを無失点に抑え、今秋初勝利。「3ボールになっても、悪いイメージはなかった。あそこに投げれば大丈夫だと思っていた。チーム一丸となって戦えて、大きな1勝です」と話した。