第95回記念選抜高校野球大会は26日、雨天のため、予定していた3試合全てが中止になり、山梨学院(山梨)の3回戦は27日に順延となった。第1試合(午前9時開始予定)で、光(山口)と8強入りをかけて戦う。

 山梨学院にとっては、23日の2回戦に続き今大会2度目の順延となった。甲子園球場の室内練習場で調整後、吉田洸二監督と進藤天主将が取材に応じた。

 順延について、吉田監督は「3試合目になる投手の休養になり、雨でぬかるんだグラウンドでは持ち味の機動力が十分に生かせない可能性がある」。進藤主将は「土がぐちゃぐちゃだと走りにくいので、明日で良かったというのが本音」と共に前向きに捉えていた。

 吉田監督は、2回戦の走塁ミスなどについて「昨日、1時間以上のミーティングをして、注意点を再徹底した」と話した。

 光は2回戦で完封勝利を収めた主将の升田早人投手の先発が予想される。進藤主将は「球威のある高めの速球に安易に手を出さないようにと話し合った」。

 対する光の宮秋孝史監督は「升田を中心にしたディフェンスで、2、3点勝負の試合に持って行きたい」という。升田主将は「試合に向けて準備してきたので今日、やりたかった。気持ちをリセットして臨む。粘り勝つ自分たちの野球がしたい」と話した。(三宅範和)