バレーボール2022-23 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は3月25日、さわやかアリーナ(静岡県)にて最終順位決定戦の初日となる「ファイナル3」を開催した。
V2女子はレギュラーラウンドの全日程を終えて上位3チーム(1位アランマーレ、2位ルートイン、3位群馬銀行)がファイナルステージに進出している。
25日のファイナル3ではレギュラーラウンド2位のルートインとレギュラーラウンド3位の群馬銀行が対戦した。
V2上位2チームがV1との入替戦(Vチャレンジマッチ)に参戦する。ファイナル3で負けたチームはそこでシーズンが終了。双方にとって最終順位を決する以上の意味を持った極めて重要な1戦となった。
第1セットはルートインがスタートダッシュに成功。主将でエースの村山美佳の攻撃を中心に25-20でルートインが先取した。
群馬銀行は17-10と点差が開いた状態から2枚替えでセッターの松尾奈津子、オポジットのハンタヴァ・エヴァンゲリアを投入し猛追を見せたが一歩及ばない。
第2セット、群馬銀行は第1セットで機能した松尾奈津子、ハンタヴァ・エヴァンゲリアに加え、アウトサイドヒッター白岩蘭奈をスタートから投入。
このメンバーチェンジが奏功し、今度は群馬銀行が25-18でルートインに逆襲。セットカウントを1-1とした。
ここから群馬銀行の勢いが止まらない。試合の主導権を握り続け、第3セットも群馬銀行が25-18で奪取する。
第4セット、巻き返しを図りたいルートインは「チームのダイナモ」富澤結花をスタートから起用して流れを呼び込もうとするが、群馬銀行も菊地実結の幅を活かした攻撃でルートインに反撃の機会を与えない。群馬銀行は足が止まったルートインを一気に突き放し、25-10で第4セットを圧倒した。
セットカウント3-1で勝利した群馬銀行はシーズン2位以上が確定。26日のファイナルでレギュラーラウンド1位のアランマーレと優勝をかけて対戦する。
ルートイン・原秀治監督は試合後の記者会見にて「出だしはうちのバレーができたが、第2セット以降、リズムをつかむことなく負けてしまった。相手の対策にこちらが屈してしまった」
と感想を述べた。
敗れたルートインは前年度の優勝チーム。今季はシーズン3位に終わったが、主力メンバーの移籍など苦しい状況での3位は賞賛すべき結果であろう。ルートインの奮闘に心から拍手を送りたい。