バレーボール男子日本代表でサウスポーエースの西田有志(22)=ジェイテクト=が21日、スポーツ報知のインタビューに応じた。昨夏の東京五輪、今夏のネーションズリーグで8強入りし、8~9月の世界選手権では決勝トーナメント1回戦で敗退するも、五輪金メダルのフランスに2―3と迫り、最終セットでも一時、マッチポイントを握るなど、王者を極限まで追い詰めた。24年パリ五輪まではあと2年と迫り、日本の現在地と手応え、そしてその先に見据える理想の選手像を明かした。また、世界も驚く最大の武器・跳躍力を生み出す“相棒”についても思いを語った。

 ―身長187センチと世界から見れば小柄な西田だが、今季のネーションズリーグでは総得点で全体3位の201点を挙げ、世界選手権でも日本代表最多76点をマークし、チームをけん引した。世界も恐れる西田の攻撃力を支えているのが、自身も開発に携わったアドバイザリー契約を結ぶアシックスのシューズ「METARISE(メタライズ)」。最高到達点346センチという驚異のジャンプ力を最大限引き出す設計で、西田にとってなくてはならない存在となっている。

 「重心がかかとに行く感じですね。普通のシューズと踏み込みやすさは違う。『この靴が在庫ないです』となってしまったら、他の靴で行きますけど、あるときにはずっと履く。この靴履いて2年くらい経ちますからね。不安感がないので、より思いっきりいけるのもあります」

 ―五輪後には、世界トップレベルの選手が集うイタリア1部リーグに挑戦し、一回りも二回りも強く成長を遂げた。今季はVリーグのジェイテクトに復帰し、『個の力』をさらに高めて行く。

 「より『強い』と思われたい。表現が難しいですね。日本で得られる強さと海外で得られる強さと違ってくるので。来年になれば答えが分かるのかなと思う。そこを自分の中でも確かめたい。パリ五輪を見据えての今年だと思うし、当たり前ですけど、一日一日が大切になってくる。それこそネガティブになっている時間は僕の中でいらない。勝つ練習をする。だから、個人のレベルを上げていく」

 ―日本代表は今夏の国際大会を経て、世界ランクが7位にまで浮上。目に見える結果とともに自信を深め、24年パリ五輪は、さらなる高みを目指して行く。

 「東京五輪でベスト8に行ったときは、あの立ち位置が限界だったと思う。次の五輪でメダルは当たり前に目標にしますけど、今の自分たちの立場で言えるのは、ベスト4とか8とかだと思う。ただ、そこを自分たちの口で言えるのはすごく成長した部分。『(強豪国と)当たる場所次第で上にいけるじゃないかな?』くらいのレベルまで来ているし、それは今までなかった。ただ、それを言っていても勝てないので、世界ランクが上の国に次は1勝でも勝てる強さを身につけたい」

  ―日本代表のエースとして、若干22歳ながら多くの子どもたちも憧れるトッププレーヤーとなった西田。最後に、自身が目指し続けている理想のアスリートを尋ねると、バスケットボールの世界最高峰NBAで5度優勝した超スーパースター、コービー・ブライアントの名前を挙げた。

 「めっちゃ好きでした。やっぱり人一倍努力して、人一倍自分にストイックだったと聞いていますし。コービーのプレーは、今もYouTubeで見ますね。ああいうふうに『すげえな!』と思われるようなプレーヤーになりたい。バレーボール界では、そう言われるように頑張りたい」