スポーツクライミングの2017年ユース日本代表が5月29日、日本山岳・スポーツクライミング協会より発表された。1月のボルダリングジャパンカップで国内トップ選手を押さえて最年少優勝を成し遂げた中学生の伊藤ふたば(岩手県連盟)などが選ばれた。ユ…

スポーツクライミングの2017年ユース日本代表が5月29日、日本山岳・スポーツクライミング協会より発表された。1月のボルダリングジャパンカップで国内トップ選手を押さえて最年少優勝を成し遂げた中学生の伊藤ふたば(岩手県連盟)などが選ばれた。

ユース日本代表は、4月開催の日本ユース選手権リード競技大会と5月開催の第3回ボルダリングユース日本選手権鳥取大会の結果から、世界レベルで戦える20名のクライマーを選出。スポーツクライミングは「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種目による複合競技として2020年東京五輪の正式種目に採用されており、ユース世代にも注目が集まっている。

■男子代表選手
・中上太斗/ジュニア/単種目リード/福岡県連盟/17歳
・楢崎明智/ジュニア/単種目ボルダリング/栃木県連盟/18歳
・原田海/ジュニア/単種目ボルダリング/神奈川県連盟/18歳
・田中修太/ユースA/単種目リード/新潟県連盟/17歳
・土肥圭太/ユースA/単種目ボルダリング/神奈川県連盟/16歳
・抜井亮瑛/ユースB/単種目リード・ボルダリング/奈良県連盟/13歳
・中島大智/ユースA/複合リード・ボルダリング/岩手県連盟/16歳
・田嶋瑞貴/ユースA/複合リード・ボルダリング/三重県連盟/16歳
・川又玲瑛/ユースB/複合リード・ボルダリング/栃木県連盟/13歳
・竹田創/ユースB/複合リード・ボルダリング/宮城県連盟/15歳
・西田秀聖/ユースB/複合リード・ボルダリング/奈良県連盟/14歳
・緒方良行/IFSC枠ボルダリング/福岡県連盟/19歳

■女子代表選手
・田嶋あいか/ジュニア/単種目リード/三重県連盟/18歳
・高田こころ/ジュニア/単種目ボルダリング/鳥取県連盟/18歳
・小島果琳/ユースA/単種目リード/岐阜県連盟/15歳
・中村真緒/ユースA/単種目ボルダリング/東京都連盟/17歳
・森秋彩/ユースB/単種目リード/茨城県連盟/13歳
・伊藤ふたば/ユースB/単種目ボルダリング/岩手県連盟/15歳
・谷井菜月/ユースB/複合リード・ボルダリング/奈良県連盟/13歳
・菊地咲希/ユースB/複合リード・ボルダリング/東京都連盟/14歳

ジュニアは1998年1月1日~1999年12月31日生まれ、ユースAは2000年1月1日~2001年12月31日生まれ、ユースBは2002年1月1日~2003年12月31日生まれ。なお、ユースC(2004年1月1日~2005年12月31日生まれ)は参加予定大会でカテゴリーがないため代表発表は行わない。

ユース日本代表の西谷善子ヘッドコーチは、「今年は東京五輪のテスト大会となるユースオリンピックの選手選考が控え、例年以上に競技が活発化することが予想される。国内の狭き門を突破してきた選手たちは、世界で戦えるだけの実力を持っている。選手自身もどんどん世界にチャレンジしようとする意識が出てきており、2017 年シーズンを迎えるのが今からとても楽しみ」と期待を寄せる。

選手強化委員長の小日向徹氏は、「ユースは今年から複合競技への取り組みが本格化する。特にユースAは、アジアユース選手権、世界ユース選手権ともに2018年ユースオリンピックの出場権をかけオリンピックフォーマットでの競技が実施予定で、これまでにないドラマが生まれる可能性が非常に高い。ボルダー競技とリード競技における日本の優位性を、スピード競技も含めた場合に、どこまで維持できるのかが勝負のポイント。2020年を見据え、日本チームに何が不足していて、何に立ち向かわなくてはならないかが、はっきりと突きつけられるシーズンになる」と語っている。

伊藤ふたばがボルダリングジャパンカップで史上最年少優勝(2017年1月29日)撮影:五味渕秀行

伊藤ふたばがボルダリングジャパンカップで史上最年少優勝(2017年1月29日)撮影:五味渕秀行