<米女子ゴルフツアー:全米女子プロゴルフ選手権>◇第1日◇23日(日本時間24日)◇米メリーランド州ベセスダ、コングレッショナルCC(6894ヤード、パー72)◇賞金総額900万ドル(約11億7000万円)優勝135万ドル(約1億7600万円)◇有観客開催

渋野日向子(23=サントリー)が暑さによる疲労と闘いながら、難コースを72のイーブンで回り15位につけた。氷のうで首や脇を冷やしながらプレーし、3バーディー、3ボギー。最近5試合で4度予選落ちの不振から復活の兆しを見せた。畑岡奈紗と古江彩佳が71で6位。笹生優花は渋野と同じ72で15位、西郷真央は74で50位。田仁智(韓国)が64をマークし、トップに立った。

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10番パー3のティーショット。スタートの第1打でいきなりチャンスをつくった渋野は、首に氷のうを当ててグリーンに向かって歩いた。バーディーを取った後も、次のホールに移動中は氷のうを脇に挟んだ。前半はプレーの合間に氷のうを手にしていた。

朝からの雨も、スタートする頃にはあがっていた。気温も20度前後と涼しい中での異様な光景だった。理由はホールアウト後に明かされた。「連日の暑さで疲労が残っており、大事をとる」と関係者がコメントを出し、取材対応もせずに会場を後にした。

体調とは裏腹に、プレーは最近の不調を感じさせない内容だった。ティーショットをフェアウエーから外したのは1回だけ。18ホール中16ホールでパーオンと、ショットがチャンスをつくった。17番パー4の第2打はバックスピンをかけ、ピンまで2・5メートルに寄せてバーディー。1番パー4ではグリーン奥ラフから25メートルをチップインバーディー。持ち味の攻撃的ゴルフでギャラリーを沸かせた。

関係者を通じて出されたコメントで、渋野は「ショットの感覚は悪くなかった。(パッティングは)スライスラインが比較的良く打てていた」。17番のスーパーショトについては「手前がバンカーで難しいシチュエーションでしたが、しっかりピンキャリーで打ち切れて良かった」とした。

体調が悪くても、表情に出すことなく、時には笑顔を見せながら淡々とプレーを続けた。どんなに結果が悪くても、プレー後の取材には真摯(しんし)に答える渋野が、取材を回避するのはよっぽどのことだ。

第2日へ向けては「距離が長いので明日も長いクラブでの勝負になると思いますが、しっかりパーオンできたらいいなと思います」。メジャーの舞台で復活への兆しを見せ、今後へ期待を膨らませた。