5月8日、東京六大学春季リーグ第5週2日目が行われ、立大がこの日も苦しい試合展開を強いられたが、東大に3対2で競り勝ち連勝で勝ち点を獲得した。

母の日ということでスコアボードの字がピンクに彩られた

 立大は初回に東大先発・綱嶋大峰(4年・筑波大附)の制球難により押し出し四球で先制。2回にも四球から作ったチャンスで宮崎仁斗(4年・大阪桐蔭)がタイムリーを放って2点目。さらに7回には山田健太(4年・大阪桐蔭)が右中間を破るタイムリーを打って、3点目を挙げた。
 前日に中継ぎとしてリーグ戦初勝利を挙げた先発の沖政宗(2年・磐城)も粘り強い投球で相手打線に得点を許さずに試合を作っていく。

 ところが7回裏、球数が100球に近づくにつれて制球を乱していき無死一、二塁としたところで降板。代わって吉野蓮(1年・仙台育英)が登板するも四球で満塁のピンチを招くと阿久津怜生(4年・宇都宮)の内野ゴロの間に1点を返されると、今節好調の浦田晃佑(4年・金沢泉丘)のタイムリーで1点差に迫られた。
 このピンチを石元悠太郎(3年・佼成学園)が脱し、8、9回は島田直哉(4年・龍谷大平安)が締めて3対2で逃げ切った。

 6安打9四死球ながら12残塁という結果に立大・溝口智成監督は「試合内容はまったくダメ。やってきたことが体現できずフラストレーションが非常に溜まる試合でした」とぶ然。先発の沖に対しては「試合を作って相手に主導権を与えないという期待通りの投球をしてくれました」としながらも、100球を超えてからのスタミナ不足を投手陣全体に感じる部分については課題に挙げた。
 ダメ押し打を放った山田も「あの場面で打てたのは良かったですが、他の打席でも打てていればもっと良い試合展開になりました」と反省。「甘い球は必ず1球は来るので仕留められるようにしていきたいです」と今後の課題を語った。

 前日の好救援に続き、この日は初先発での白星となった沖は試合を作ることができた手応えは感じながらも「四球も多くて打線に流れを作れなかった。途中で足が攣っているようではまだまだです」と反省した。
 反省や課題多き今節だったが連勝で勝ち点を挙げて優勝戦線に残ったのも事実。課題を改善し残り試合での逆転優勝を目指す。

 一方、東大はこの日もあと一歩届かず。左腕・鈴木健(3年・仙台一)が140キロに迫る投球で相手打線を抑え、浦田が得意の打撃だけではなく守備でも好守を見せるなど随所に光明はハッキリと見えており、連敗脱出を残りカードで狙っていく。

高校時代には最速140キロも投じたことのある大型左腕の鈴木。一浪による合格で入学を果たして3年、徐々に力をつけて楽しみな存在になってきた

攻守で好プレーを見せた浦田

■立教大vs東京大2回戦
立大 110 000 100=3
東大 000 000 200=2
【立】◯沖、吉野、石元、島田-黒岩
【東】●綱嶋、鈴木健、松岡由、小高峯、西山、齊藤-松岡泰

◎東大・井手峻監督
「投打ともに少しずつ良くなっています。打撃はバットを上から振る意識が出てきて凡フライが減りましたし、投手陣も鈴木や松岡の球が速くなってきた。鈴木は体も大きくなって5キロくらい速くなったのではないでしょうか。浦田も以前から打撃の良い選手だったのですが、守備も前で守るようになってから良くなっています」

母の日ということで選手たちはピンクのリストバンドを付けてプレー。山田は母への思いを問われ「毎試合のように応援に来てくれるので勝利を見せることができて良かったです」と微笑んだ

文・写真=高木遊