15日、JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)が開いた2021シーズン表彰式で優秀選手賞を受賞した藤井快が報道陣の囲み取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

――2021シーズンを振り返ると?
「プロ転向1年目でかなり気合を入れたシーズンでした。結果としてW杯は優勝こそありませんでしたが、安定して成績を残せましたし、BJC(ボルダリングジャパンカップ)も優勝、世界選手権も優勝できて、スタートダッシュとしては良かったと思っています」

――特に印象的な出来事は。
「世界選手権の優勝もそうですが、どちらかというとここ数年表彰台に乗れていなかったW杯で昨年2回乗ることができたのは印象として残っています。その前の2戦でどちらも惜しくも表彰台を逃すような展開だったので、そこをブレイクスルーできたのはかなり印象が強いですね」

――ブレイクスルーできたきっかけは。
「毎回毎回、紙一重の感じで戦っていた感覚だったので、苦しい展開が続いていたんですけど、でも大会に出ていてすごく楽しかったということが残っている印象としてはありますね」

――今後の目標は。
「今年はパリ五輪を目指す選手たちが本格的に始動する年になると思います。僕は昨シーズンからパリを目指すと公言していますが、そこを目指してトレーニングしてきた成果を出して、結果が残せるように頑張りたい。来年の代表選考に向けて、まずは自分の実力をしっかりと一つ上げたいなと思っています」

――具体的にしているトレーニングとは?
「昨年の中旬くらいから自分を見つめ直す時間があって、そこで体を思い通りに使いこなしたいなと思い、そのあたりを意識してできるように運動的な学習だったりとか、いい癖もあれば悪い癖もある中でその悪い癖を直したりしています。なので高負荷で高出力というよりは、中くらいの負荷で反復的なトレーニングをすることが最近は多いですね」

――それはクライミングでのトレーニングなのか、筋力トレーニングなのか。
「登ってみて『こういう動きができない』となった時に初めて筋力的なトレーニングを取り入れたり、柔軟を取り入れたりという形なので、クライミングベースで、そこからクライミングを大事にしたほうがいいトレーニングなのか、クライミングの動きだけだと筋力的に足りないから陸で学習してからクライミングに生かすのか、という形でやっています」

――今年は30歳を迎える節目の年になると思うが。
「クライミングの選手の中ではかなりベテランになってしまいますけど、20代では出せなかったパフォーマンスだったり、技術的な部分だったりで他の選手と差をつけられるんじゃないかなと。年の数だけその分の経験があるので、それをうまく生かせるような体を作っていきたいと思っています」

――昨年末に野口啓代さんと楢崎智亜選手の結婚発表があり、野口さん自身は(藤井選手の直前に行われた囲み取材で)「自分の中ではそんなに大きな変化だと感じていなかった」という話をしていたが、藤井選手はどう感じたか。
「結婚生活が今年で5年目になる先輩の僕からひとこと言わせてもらうと(笑)、あの2人はどちらかと言ったら、僕の家もそうなんですけど旦那さんのほうがパワーウエイトが弱い(笑)。しっかり奥さんの言うことを聞いて、お手伝いして……というのが僕は夫婦円満に進む秘訣かなと思います。もうできているかもしれない。すでに尻に敷かれている印象が彼にはあるので。啓代さんには優しくしてあげてほしいなと思いますね、智亜には」

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