両校激闘の末、引き分けに終わったー神宮球場★「100パーセント狙ってました」(山根)☆法政大vs立教大1回戦法政大 030 100 200 000=6立教大 210 100 002 000=6【法】熊谷、長谷川、菅野—鎌倉【立】田中誠、宮崎…

両校激闘の末、引き分けに終わったー神宮球場

★「100パーセント狙ってました」(山根)

☆法政大vs立教大1回戦
法政大 030 100 200 000=6
立教大 210 100 002 000=6
【法】熊谷、長谷川、菅野—鎌倉
【立】田中誠、宮崎、中村、中川—藤野
本塁打:法政大・大西千《2回2ラン》、立教大・山根《9回ソロ》

 春の陽気に包まれた中で始まった一戦。先週、早大に2連敗を喫した法大は、プロ注目の151キロ右腕・熊谷拓也(4年・平塚学園)が先発。一方、この日が春季リーグ初戦となった立大は、左腕・田中誠也(2年・大阪桐蔭)が先発マウンドに上った。
 試合は序盤から点の取り合い。立大は1回に松﨑健造(3年・横浜)と飯迫恵士(3年・神戸国際大附)のタイムリーで2点。さらに2回に再び松﨑、4回には4番・笠松悠哉(3年・大阪桐蔭)の一打で計4点を奪取。対する法大は、2回に犠飛と大西千洋(3年・阪南大)の2ランで計3点を奪うと、4回に大西の犠飛で同点とした。
 互いに一歩も譲らない展開の中、法大の元U-18日本代表が自慢の足で試合を動かす。4対4で迎えた7回表、途中出場の船曳海(2年・天理)が俊足を生かした二塁への内野安打で出塁すると、すかさず2盗成功。さらに次打者のセンターフライで果敢に3塁を陥れると、1死3塁から相馬優人(3年・健大高崎)の打球が外野の前に落ちる間に悠々とホームイン。さらに4番・中山翔太(3年・履正社)にもタイムリーが飛び出して2点のリードを奪った。
しかし、ドラマは土壇場の9回裏に待っていた。2点を追う立大は、内野ゴロの間に1点差に詰め寄りながらも2死走者なし。“あと一人”に追い詰められたが、ここで7番・山根佑太(4年・浦和学院)が「100パーセント狙ってました」とストレートを強振。レフトへ舞い上がった打球は「自分でもびっくりです!公式戦初(ホームラン)です!」と劇的同点弾となった。

7回表、途中出場の船曳海(2年・天理)が俊足を生かした二塁への内野安打で出塁すると、すかさず2盗成功

 延長戦では両軍の投手陣が踏ん張り、6対6のままゲームセット。法大が13安打、立大が15安打を放ち、3時間56分に及んだ試合は、延長12回引き分け決着となった。

◎立教大・溝口智成監督
「こんなにヒットが出たのは久しぶり。汚いヒットも含めて必死に食らいついていった結果かなと思います。総力戦過ぎましたが、そういう戦いをしようと言ってきましたし、何とか引き分けに持って行けて良かったです」
◎立教大・山根佑太(4年・浦和学院)
「100パーセント狙ってました。打った瞬間絶対入ると思いました。いつもは公式戦になると考え過ぎてしまうところがあったんですけど、今日はとにかく思い切って狙った球だけを振りに行ったのが良かった。(9回2死走者なしで)いい意味で開き直れた。(4年生で)ラストシーズンなので思い残すことがないようにしたい」