ヴィボ戦ゲームレポート


イタリア男子バレーボールリーグセリエAは第7節。日本代表オポジット西田有志所属のヴィボ・ヴァレンツィアは、ホームで昨シーズンチャンピオンのルーベ・チヴィタノーヴァと対戦し、王者に力の差を見せつけられて3‐0のストレートで敗れました。また西田は第2セット序盤で左脚を負傷し、途中退場となりました。

試合結果
ヴィボ・ヴァレンツィアvsチヴィタノーヴァ 0-3 (17-25, 19-25, 16-25)

出だしから相手セッターデチェッコ(アルゼンチン)で先制点を取り、試合強者であることを見せつけた王者チヴィタノーヴァ。その後もその流れは変わることはありませんでした。

西田も含め、ヴィボ・ヴァレンツィアはなかなか自分たちの攻撃が通らず、一方でチヴィタノーヴァはミドルを中心に攻撃を組み立ててゲームの主導権を握ります。特にシモン(キューバ)の勢いがすごく、クイックはほぼ決まっていたのではないでしょうか(データを確認すると全部決まっていました、決定率100%でした)。ピアチェンツァ時代からのデチェッコとシモンのホットラインは流石としか言いようのないほどの安定感。どんな体制からもBクイックに持っていく。速いし高い。相手にとってこれ以上嫌なミドルとセッターはいないでしょう。またこの日のシモンはサーブも走っていました。直接的なサービスエースは少なかったものの、効果的に相手を崩して連続ブレイクを取っていましたね。

一方西田はこの日もサーブが入らず苦しみました。またミスや被ブロックも比較的多かったです。それでも第1セット終盤で大事なハイセットを決めきち、なんとか流れを切り替えようとした第2セット序盤、スパイクから着地後に痛みを訴えて交代。左脚のふくらはぎあたりを抑えていたのでつったのでしょうか。とにかく大事でないことを祈るばかりです。

西田がいなくなり更に攻撃力が低下してしまったヴィボコート。それでも第2セットはダグラス(ブラジル)が獅子奮迅の活躍を見せて次々と得点し、ヴィボがわずかに先行しながら試合が進みます。途中はダグラスとシモンの打ち合いみたいな感じでした。しかし、中盤にダグラスがアンザーニのブロックに捕まるとそこから失速して第2セットも失います。続く第3セットもマウリシオ(ブラジル)の攻撃がなかなか通らず、ローテーションを回せないまま気づけば序盤で2‐11と大差をつけられます。3セット目途中から、控えオポジットのバーシ(イタリア)に代えて本来OHのバシッチ(フランス)をコートに戻しますが、ダグラス頼みが続きます。その後はなんとかサイドアウトが取れるようになってきましたが、連続ブレイクができないまま試合は終盤へ。14-22でサイッタがエースを取るなどしましたが時すでに遅し。最後はMBフラヴィオ(ブラジル)のクイックをMBディアマンティーニ(イタリア)にシャットされ、この日11本目のブロックを決めたチヴィタノーヴァがヴィボにストレート勝利。OHユアントレーナ(イタリア)不在ながらも王者の力を見せつけました。


ヴィボは西田の途中退場が本当に痛かった。やはり控えのオポジットとの実力差は見ていて明らかでしたし、オポジットにバシッチを入れてもそれほど両OHの負担は軽減されていなかったですね。あとマウリシオの攻撃面での不調もまだまだ改善されていないので、バシッチはやっぱりOHで使いたいところですね。この日はダグラスの負担が大きすぎました。個人的にももっとルーベに食らいつく西田の姿を見たかったし、エースも取ってほしかった。3セット目からベンチからも離れてましたけど、大きなけがでないことを本当に祈るばかりです。次節にはまた元気な姿を見せてほしいです。待ってます。

次の試合は24日(水)20:30からアウェーでヴェローナと対戦。ここには絶対に勝っておかないといかんですね。頑張れヴィボ・ヴァレンツィア。頑張れ西田有志。

文:堤敏樹
写真:Lega Pallavolo Serie A