スポーツジャーナリストの二宮清純さんがプレミアム音声サービス「NowVoice(ナウボイス)」を初めて更新し、野村克也さんの人柄を語った。■「はじめまして二宮清純です。」の音声は【こちら】から。「ここでは、私が今まで取材をしてきて素晴らしい…

スポーツジャーナリストの二宮清純さんがプレミアム音声サービス「NowVoice(ナウボイス)」を初めて更新し、野村克也さんの人柄を語った。

■「はじめまして二宮清純です。」の音声は【こちら】から。

「ここでは、私が今まで取材をしてきて素晴らしいと感じた人について話したい」と述べて、第一弾として、昨年亡くなった野村克也さんを取り上げた。
世間では「智将」の印象が強かった野村さんだが、二宮さんいわく「この方くらい負けん気の強い方はいない」とのこと。

二宮さんが野村さんを語る上で初めに挙げたエピソードが“くそったれ野球”だ。
1995年、当時ヤクルトを率いていた野村さんが掲げたスローガンが『がむしゃら野球』だった。二宮さんがその真意を尋ねると、野村さんは「本当はくそったれ野球にしたかった」とぼやいたという。
「くそったれ」には、チームの主力選手を次々と引き抜いていった巨人への反骨心が込められていた。球団から却下され『がむしゃら野球』に落ち着いたものの、この年のヤクルトは闘争心を激らせセ・リーグ優勝と日本一を達成した。

今季のヤクルトもまた、下馬評を覆しリーグ優勝を果たした。二宮さんは「高津さんは野村さんの教え子で、野村さんに負けず劣らずの情熱家です」と高津監督に野村さんの面影を重ねる。
二宮さんが注目したのは、マジックを3に減らしながらも3連敗を喫したチームに高津監督が飛ばした檄だ。「腹くくったれ」とのメッセージは熱い思いと共にナインに届き、連敗を脱出。宿敵巨人に6-4で勝利し、リーグ優勝の栄冠を手にした。

二宮さんは最後に「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上」という野村さんの座右の銘を紹介。「高津ヤクルトの優勝を、野村さんは草葉の陰から喜んでいるはずだ」と思いを馳せて投稿を締めくくった。

■「NowVoice」について
「NowVoice」は、世の中に強い影響力を持つ、アスリートをはじめとした各界のトップランナーの音声が、月額980円(税込)で聴き放題となる定額制のプレミアム音声サービスです。トップランナーの「声」は、何気ない一言でもヒトの人生を変える力があります。トップランナーたちの本音の「声」を直接ユーザーに届けることで、人生をより楽しく、元気に、幸せにする「きっかけ」の創出を目指しています。

サービスURL:https://voice.nowdo.net