アジア選手権 バーレーン戦会見コメント

9月13日に千葉ポートアリーナで行われたアジア男子バレーボール選手権第2戦、日本対バーレーンの試合後の記者会見コメントをお届けする。

日本(2勝0敗) 3(23-25、25-17、25-23、25-16)1 バーレーン(1勝1敗)

■中垣内祐一監督

第1セットはオポジット・大竹(壱青)などのメンバーでスタートしましたが、ミスが多く、決定力に欠いて、相手にあげなくてもいいセットを1つあげてしまったなと。逆に真ん中からのクイックが使えず、両サイドの調子がいい髙橋(藍)、高梨(健太)中心のバレーボールになってしまいました。単調なバレーボールをしたことが、バーレーンの良さを引き出してしまったと感じています。最後になって山本(智大)が入ってディグがつながり、速いラリーから藤井(直伸)がトスを散らして、ようやく我々のバレーボールになった感はあります。終始調子のいい両アウトサイドヒッターに助けられた試合でした。

それから、中東のバレーも我々が単調なバレーになるとひと泡吹かせられるような力を持った選手がどんどん出てきていますし、楽をして勝てるようなチームはアジアになくなっているという印象をさらに強めました。アジアにも素晴らしいアスリートがたくさんいると感じています。

――髙橋選手がチームを引っ張る場面が多く見られましたが、成長をどのように評価していますか?

中垣内:今日くらいのペースでできていると、プレーヤーとしてまたひとつ階段を上ったかなという感じはします。もちろん、今後不調になることもあるかもしれませんが、できるだけその波を小さくしていくことが今の彼の課題なのではないかと思います。五輪後、成長が見られ、自信をつけているのを感じます。まさに今日は五輪での成長がプレーに出ていたのではないでしょうか。

――髙橋選手はもともとディフェンス面を期待しての選出だったと思いますが、ここのところオフェンス面でも成長を感じますが…?

中垣内:ディフェンスだけで選んだわけではありませんが、オフェンスは波があった。その波が五輪後は小さくなっているという印象です。今日はスパイク決定率でいうと7割を超え、効果率も6割を超えて、安定していました。ブロックも2本ライト側からクロスをきっちり抑えた非常にいいブロックをしています。彼はディフェンス以外でも存在感を発揮し始めていると思います。

――髙橋選手の練習中など、試合以外の場面で変わったと感じるところは?

中垣内:プレーの安定度は練習中から変わりつつあると感じています。こんなことを私がいうのもなんですが(笑)、彼はInstagramのフォロワーが大変なことになっています(9月14日現在90.7万人)ので、そういったところで少しおちゃらけて話ができるようになっていますね。そういう話題を笑いにつなげることができるようになり、余裕を感じます。
彼はこの合宿中に20歳になりました。だからというわけではないでしょうけど、人間的に日々大人になっているなという印象は会話の端々から感じるようになりました。今までは、私が何か言うと、「はい、はい、はい」という感じだったのが、軽口もたたけるようになってきていますね(笑)

――2セット目以降は個人技で打開したという印象でしょうか? 石川(祐希)選手、西田(有志)選手がいない中、髙橋選手のように引っ張ることのできる選手が出てきたことに対して、どのように感じられていますか?

中垣内:序盤は髙橋、高梨の個の力で、中盤以降はチームとして戦えていたという認識です。アウトサイドヒッターの 2人が非常によく頑張れたことは 、我々にとってはいいニュースですが、そのような単調なバレーボールは我々の目指すものではない。もっと複雑に絡み合った、ディフェンスから速い展開をしていく、最後のような形が我々のバレーボールだと思っています。それをスタートからできなかったことが、今日 1 セットを落とした原因でもあります。一方で、西田や石川がいない中で、両アウトサイドヒッターの 2 人が頑張れたことは、選手層を厚くするという意味でこの大会において評価できる点だと思います。高梨も髙橋に負けじと今日はいいプレーを続けてくれたと評価できると思います。