ブンデスリーガは残すところ2試合。長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトは、クラブ悲願のチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得すべく、シャルケ戦、フライブルク戦を控えている。

 そんななか、ブンデス公式は今シーズンの「知られざるヒーロー」にスポットライトを当てた特集を掲載。「サッカーでは伝統的に、ストライカーが最も注目される。ロベルト・レバンドフスキやアーリング・ハーランドは、今シーズンのドイツの新聞の一面を飾ったかもしれないが、それと同等に各クラブに大きな影響を与えた人物たちだ」と紹介している。

 その筆頭格に名前が挙がったのが鎌田だ。

「彼を、アディ・ヒュッター監督は『めざましい成長を遂げている』と評した。今シーズンはブンデスリーガで5ゴール・14アシストを記録。英語とドイツ語を少ししか話せない24歳の若者は、フィールド上では効果的なコミュニケーションを取り、言葉の壁を超える。

 だが、鎌田がフランクフルトに欠かせない存在であり続けられるのは、その創造性と一流のテクニックだけではない。ヒュッター監督は『鋭いタックルでチームに貢献している』と称賛した」

 そう称えた一方で、このように綴っている。

「2020-21シーズンにおいて、これほど頻繁に出場を続けているMFは稀有であり、鎌田はオールラウンドな才能の持ち主だ。だが、その評価とは裏腹に、一般にはあまり評価されにくいようだ」

 とはいえ、着実に実績を残していることは確かだ。現地誌『kicker』によれば、同誌が記録を計上し始めた1988-89シーズン以来、1シーズンに15アシスト以上を記録した選手はおらず、1992-93シーズンに記録したウーベ・バインの17アシストが最多記録となっている。すでに、フィリップ・コスティッチが15アシスト、鎌田が14アシストと迫っており、クラブにとっての新記録が樹立される可能性も残している。

 果たして、日本人アタッカーがクラブの歴史にその名前を刻むのか。残り2試合のプレーには、現地でも注目を集めているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部