<フィギュアスケート:レイクカップ>◇3日◇第1日◇シニア女子◇滋賀県立アイスアリーナ

河辺愛菜(16=木下アカデミー)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を解禁した。

冒頭に挑み、転倒。昨年末の全日本選手権前から違和感があり、年が明けて左すねの骨が折れる寸前だったという診断を受け、3月まで跳ぶのを禁止されていた大技だ。4月に練習を解禁したばかりでミスとはなったが「転倒はしましたけど、入るまでの感触は良かった」と前向きに受け止めた。

昨季から継続を決めたフリー曲「ミラクル」。続く3回転ルッツ-3回転トーループは決めて修正力の高さを見せた。負傷中、右脚は使えたため練習を重ねていたという3回転ループもきれいに成功。一方で後半の3回転フリップはまさかの転倒となり「体力がなかった。今後は息が切れないように滑り切りたい」と、状態を確かめる一戦となった。得点は115・63点で7人中1位だった。

つかの間のオフは、本拠の木下アカデミー京都アイスアリーナでのアイスショー「ブルーム・オン・アイス」や「スターズ・オン・アイス」の青森・フラット八戸公演に出演。「試合のつもりで演技をしました」と貴重な実戦機会とし、修正力では一定の結果を示した。

ショートプログラム(SP)は新調し、ビバルディの「冬」にすることを決めた。今回も世界的振付師のローリー・ニコルさんに手掛けてもらい「数々の名選手が演じてきたプログラムだから、あなたも優勝してね」と期待されているという。1月の愛知冬季国体後からリモートで振り付けしてもらっている。

飛躍の来季へSP、フリーともに鍵を握るのは3回転半だ。この日の解禁を足掛かりに、目標の22年北京オリンピック(五輪)へ。4回転のサルコーとトーループにも挑戦中だが、まだ成功はなく、負傷もあって本格化は今後。まずは3回転半の精度を高めることが不可欠となる。【木下淳】